マロクリニック ドクターズファイル
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歯を抜いた際に、その失った部分を補うための治療法の一つです。
最近「インプラント」という言葉はよく耳にするけれど、詳しいことはわからない、という方も多いのではないでしょうか?痛いのではないか、怖いのではないか・・・などの不安もあることと思います。
そもそも「インプラント」とは、何かを「埋める」ことを意味する言葉で、医学の世界では整形外科の人工関節などを骨に埋め込む治療で多くの実績があります。
歴史的に人間は、失った自分の体の一部を何かで補うことを考え続けてきました。古い時代から既に貝殻や、動物の歯や骨を「インプラント」して歯の代わりをつくっていた事実が報告されています。

1931年、ホンジュラスで発見された歯の形の貝殻が埋められた人の下顎。紀元600年頃のもの。

入れ歯やブリッジよりはるか昔から行われていた治療法です。
歯が抜け落ちてしまった歯茎に、代わりの何かを埋め込めることにより、機能性・審美性の改善させる。

概念としては、とてもシンプルな治療法です!

ご高齢でもインプラントを

院長の祖母(現在93歳)は84歳のときにすべての歯を失ってしまい、入れ歯がとても不安定になり満足に食事ができませんでした。そこで高齢でしたが、インプラント手術を行いインプラント入れ歯を装着したところ『30年ぶりに節分の豆が食べられた!ありがとう!』

歯科医師にとって一番うれしい言葉を家族にもらい、技術を提供できたのもインプラント入れ歯があったからだと思います。

それから9年経過していますが、祖母のインプラント入れ歯はトラブルなくなんでも食べられて元気に生活しています。

インプラントの素材について

インプラントの素材として金、サファイア、鉄、ステンレス、アルミニウムなど様々な材料が研究されましたが、いずれも良好な結果は得られませんでした。
ところが、1952年、スウェーデンの学者、ブローネマルク博士が実験中チタンの板に骨が結合する現象を偶然発見し、研究を重ねた結果、革新的に安全なインプラント治療が発達し、現在のインプラント治療が確立しました。

歯科界にとって偉大なる功績を残されたブローネマルク博士が2014年12月20日に永眠されました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

インプラントを推奨する理由

現在、インプラント治療では、100%に近い純チタンでできた人工歯根(インプラント体)を歯のなくなった部分の骨に埋め込み、抜いてしまった歯の根の代わりを作ります。その上に差し歯を作ります。もう一度ご自分の歯を作るようなものですから、咬み心地はほぼご自分の歯と同じです。
人間の歯には、毎日とても大きな力が加えられています。お食事のとき、運動をするときなど、日常生活の中で歯は身体を安定させ、維持するためにたくさんの役割を果たしています。
何らかの原因で歯を抜くことになってしまった場合、インプラント治療が確立する最近まで、残っている他の歯に頼るしか方法がありませんでした。
しかし、それだけの力を他の歯で補うのは、リスクも多く、最終的にはその他の歯も失うという結果になってしまった、という経験を持っている方も多くいることでしょう。
インプラント治療は、歯を失った部分のみを治療する方法ですから他の歯に侵襲を加えることはありません。そして、硬いものも咬むことのできる歯を回復することができるのがインプラント治療です。
ただ、普通の歯科治療と異なり、インプラントをあごの骨に埋め込むことが必要となりますので、きちんとした知識と技術を持った信頼のできる、設備もしっかりとした歯科医院で行うことをお勧めします。

インプラントの成功率

1965年、ブローネマルク博士によって治療された最初の患者さんは、治療後40年近く当時のインプラントを使用しました。高齢のため亡くなられてしまいましたが、確かな長期経過が報告されています。
現在、ブローネマルクインプラントの20年累積残存データとして発表されているものには、1983年から1985年にかけて治療された報告で、上顎90.0%、下顎92.3%というデータがあります。
また、10年以上のデータでは96%という報告や、5年以上のデータでは98%以上という報告もあります。

インプラントのケア

インプラントも日々研究を重ねて改良され進化していますので、その残存率は飛躍的に伸びているのが現状です。
しかし、過去のデータは、未来の個人の症例に当てはまるものではありません。治療後の清掃状態、咬み合わせなどによって、インプラント治療の未来は大きく影響されます。主治医の先生の指示に従って、日頃のお手入れや定期健診など、患者様自身のケアをしっかりと行い、長期間快適にインプラントを使用できるようにしましょう。